【日本株】半導体株の「今後の見通し」と「基礎知識」を解説! 過去10年で株価150倍超に急騰した銘柄もあるが、今後もEV普及などで半導体の需要は増え続ける!
【日本株】米・NVIDIA(エヌビディア)の急成長などで注目を集める「半導体」関連株の今後の見通しと基礎知識を解説! 【図版】そもそも半導体って何? ●生成AIの進化を背景に、半導体市場は今後も急成長が続く! 過去には、この10年で株価が150倍を超えた銘柄も! これから資産を増やすためには「半導体株」に注目してほしい。その理由は三つある。 一つ目の理由は、半導体市場の急成長が濃厚なこと。背景には、世界規模での生成AI関連への投資競争がある。世界の半導体市場は、2024年の約90兆円が2030年には約155兆円まで急速に膨張する見通し(※1ドル155円で計算した場合)で、技術力のある日本の半導体関連企業も大きな恩恵にあずかれる。 二つ目の理由は、半導体株の値上がり実績。この10年の半導体株の値動きを見ると、株価が20倍以上に上昇、なかには150倍を超えた銘柄もあった。 三つ目の理由は、日本の半導体産業に復活の兆しが見え、国内外からマネーが流入していること。米中対立や台湾有事の懸念の結果、日本に投資資金が向かう構造変化が起きているのだ。 ●そもそも半導体って何ができて、何に使うもの? 種類や会社のタイプを知れば、解像度の高い投資ができる! ところで、そもそも半導体とはどんなものなのか、正確にはよく知らないという人も多いかもしれない。複雑な原理や作り方まで理解する必要はないので、以下では最低限知っておきたいポイントだけ解説しよう。 まず知っておきたいのは「半導体の役割と用途」だ。半導体は、電気を使う大半のものに入っている。なかでも、パソコンやスマホの中身は半導体のかたまりだ。要するに、半導体は高度な情報処理を行う機器に欠かせない存在と言える。今後はEV(電気自動車)や自動運転の発達で、自動車の半導体使用量が飛躍的に増えると見られている。 次に知っておきたいのは「半導体の種類」。CPUやDRAM、パワー半導体など多様な種類がある。半導体株を買う際には「どんな役割を持った半導体を作る会社なのか」まで知ることで、解像度の高い投資が可能になるはずだ。 最後に「会社のタイプ」を知ることも重要だろう。タイプは「ファブレス」「ファウンドリー」「垂直統合型(IDM)」の3通りに分かれる。ポイントは自社工場の有無。工場を持たないのがファブレスで、他社の半導体を製造受託するのがファウンドリー。企画・設計から製造まで一貫して手掛けるのが垂直統合型だ。なかでもファブレスは固定費が削減でき、利益率を高めることができる。 ひと口に半導体関連株といっても、手掛ける半導体の種類や工場の有無などで、さまざまな違いがあることがおわかりいただけただろうか。日本にもさまざまなタイプの半導体関連株があるので、こうした違いを意識しながら銘柄選びをしてみてほしい。
ザイ編集部
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