【スコアアップのエッセンス】HC5以下の競技アマ100人にアンケート。一番タメになった練習法は?
「何で9番かというと、もともと好きなクラブだったというのと、いろんな番手でやってみた結果、9番アイアンがスウィング作りに最適だとわかったからです」と、木下さん。練習の中心は、左手での片手打ち。最初のうちは、それだけで200球打つこともざらだったというから恐れ入る。
「今でも調子が悪くなったら、9番だけ持って練習場に行って、左片手打ちでスウィング調整しています。スウィングの基準になるクラブというだけでなく、絶対的な得意クラブでもあります」(木下さん) スウィング作りが目的なので、片手打ちでできる最大のふり幅で振る。それができるようになると、スウィングリズムが安定して入射角も整ってくるので、インパクトの入りが良くなる。なぜ9Iなのかというと「全力で片手打ちをできる長さの限界が僕は9Iなんです」という。
工夫①/全力片手打ち
フルスウィングのトップから、フルスウィングのフィニッシュまでしっかり振ることで、自然とリズムが一定になり、大きな円弧の振り子スウィングになる。出球の方向だけ注意して、そこから先の曲がりは気にせず振り抜く。
【point1】右手のひらを腰に当てる 最初は右手で左肩を押さえて振り、それができるようになったら右手のひらを背中に当てて振る。手の甲を当てるより、姿勢がよくなり上体が回りやすい。
【point2】左わきを支点にして振る 振り子の支点を「左わき」にイメージする。はっきりと支点を作ることで、インパクトまで左肩の高さが変わらず、入射角が安定する。
工夫②/ スティックを置いて打つ
テークバック側の地面に、スウィング軌道を示す形で棒を置く(写真)。ダウンスウィングでは、この棒に「胸の向き」を合わせるイメージで振ると、上体の開きを抑えてクラブをインから下ろせる
【9番アイアンで基礎を作ったことで・・・】 左腕で最大円弧を作って振ることにより、入射角がきつくなりすぎない。また、左手1本では遠心力に頼らざるを得ないため、自然に単一プレーンになる。