第1回口頭弁論を前に報道陣の取材に応じた三代純歌（撮影・佐藤昂気）

　2022年10月に死去したザ・ドリフターズの仲本工事さん（享年81）の妻で歌手の三代純歌（56）が、虚偽の内容の記事で社会的評価が低下したとして、「週刊女性」を発行する主婦と生活社に対して名誉毀損（きそん）に基づく損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が23日、東京地裁で行われた。三代本人も出廷。主婦と生活社側は記事によって社会的評価は低下しないなどとして、請求の棄却を求めた。 【写真】2012年7月、結婚披露宴で笑顔で結婚指輪を披露する仲本工事さん（左）と演歌歌手の三代純歌 　訴状によると、三代側が名誉毀損に当たるとしたのは、22年11月に発行された「週刊女性」の記事など。仲本さんが搬送された病院で三代が、ザ・ドリフターズの加藤茶（81）から「仲本がこうなったのはお前のせいだ！とんでもない女だ！」と怒鳴られたとする内容で、三代側は「真実ではない」と主張。記事により「深く傷ついた」として、1650万円の賠償金の支払いを求めている。 　三代は同社の他にも、「週刊新潮」と「女性自身」の発行元に対して、名誉毀損に基づく損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。 　閉廷後、報道陣の取材に対応し「どうしてうその記事を3社が同時に出すことが出来たのか。誰かがリークしたのか、その経緯を知りたい」と訴えた。また、19日には神奈川県警で偽計業務妨害罪と名誉毀損罪で3社を刑事告訴するための申請を行ったことも報告。記事について「加藤さんにも失礼だ」と批判した。次回期日は5月17日。