広島・緒方監督の退任の気持ちはよく理解できるよ【岡田彰布のそらそうよ】
リーグ優勝3度の実績よりも今季のBクラスが重かった
広島を5年間指揮した緒方監督はチームを3連覇に導いた。その実績はすごいことやけど、それ以上に緒方監督は今年のBクラスを重く見たんやろな。退任を決断した気持ちはよく分かるよ/写真=BBM
今、最も熱いのがラグビーである。日本開催のラグビー・ワールドカップ。日本はロシアに勝ち、続くアイルランド戦。そらスゴい試合をして、見事に勝ち切った。ジャイアントキリングって評されるけど、内容はホンマ、力勝ちよ。フロックでも、ラッキーでもない。すべての面でアイルランドを上回った結果、誇らしい気持ちにさせてもらった。 ラグビーは大好きやった。早大時代、ラグビー部とは交流があったし、応援にもよく行った。特に伝統の早明戦。野球の東京六大学における早慶戦のような戦いであり、国立競技場で声を張り上げ、応援したもんよ。でもオレの記憶が正しければ、大学4年間で早大は明大に1度しか勝てなかった。そんなこともあり、野球以外のスポーツではラグビーが一番好きになったわ。 10月初め、このラグビーにバレーボールのワールドカップ。さらに深夜からの世界陸上……。スポーツ好きにとってはたまらないワールドレベルのイベントが真っ盛りよ。もちろんすべて観戦しているし、そこへ次はプロ野球のCSが加わる。ホンマ、忙しいことよね。 そのCSだが、最後の最後、阪神が出場権を得た。それも、1つも負けられぬ状況の中で6連勝フィニッシュ。シーズン中、5連勝が最長だったチームが、勝負所での6連勝よ。それもチームの特性を出しての実力勝ち。この結果はチームの自信になる。自分たちの野球をすれば、十分に戦えることを再確認したはずやし、これならCSも期待できる(ファーストステージの結果は、もう出ているけどな……)。 この結果によって、広島に新たな動きが出た。緒方(緒方孝市)監督の退任発表がそれで・・・
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週刊ベースボール