トランプ氏有罪評決でボラティリティー高まりを警戒、量刑に注目
(ブルームバーグ): トランプ前米大統領の不倫口止め料を巡る裁判で有罪の評決が下された後、前大統領の新興メディア企業トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価は急落したが、外国為替や時間外で取引されている米国株など他の大半の金融資産は落ち着いた動きを見せている。
だが、市場関係者にとって今問題なのは、この評決が2024年の米大統領選に既に備え始めている市場にどのような影響を与えるかということだ。11月の本選はトランプ前大統領とバイデン大統領の再対決となることがほぼ確実視されている。
ヤルデニ・リサーチ創業者のエド・ヤルデニ氏は、「株式市場は過去に国内政治の混乱を無視してきた。しかし、トランプ氏の評決後の政治情勢が一層不安定になることは明らかで、株式市場のボラティリティーが高まる可能性がある」と指摘した。
トランプ氏「口止め料」裁判、有罪の評決-米大統領経験者で初めて
その他の専門家のコメントは以下の通り。
マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏
クラリティーFXのエグゼクティブディレクター、アマルジト・サホタ氏
ミラー・タバクのチーフマーケットストラテジスト、マット・メイリー氏
アムンディの債券・為替戦略担当ディレクター、パレシュ・ウパダヤ氏
EPウェルス・アドバイザーズの投資担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏
ボーリンガー・グループのFXマーケッツアナリスト、カイル・チャップマン氏
原題:Wall Street Girds for Potential Volatility After Trump Verdict(抜粋)
--取材協力:Isabelle Lee、Ryan Vlastelica、Nazmul Ahasan.
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Sydney Maki, Carter Johnson, Denitsa Tsekova