インシデント再発防止に向け 熊本市電が新装置で検証へ
熊本朝日放送
今年に入りインシデントが相次いだ熊本市電で、熊本市交通局は、27日から一部の車両に新たな装置を設置し、効果を検証します。 熊本市電では、今年に入り信号無視など「安全確保のできていない進行」や「ドア開け走行」など4件のインシデントが発生しました。 26日、再発防止に向けた検証委員会が開かれ、熊本市交通局はドアが開いていることを音で知らせる装置を27日から1車両に試験的に設置し、効果を検証することを明らかにしました。今年1月の「ドア開け走行」の原因の一つに、運転士の確認不足があったことを踏まえたもので、効果が確認されれば、本格導入を検討するとしています。 このほか、見落としによる信号無視を防ぐため、赤信号をより認知しやすくするための補助装置の導入などを検討しているということです。 委員からは「比較的安価で設置でき、短期的対策としては有効」「装置自体を見落とすことがないよう対策を考えるべき」などの意見があがりました。 委員会では、7月中に中間報告書を取りまとめる方針です。