鎌田大地への危険タックルに批判続出…元プレミア審判「全くもって不必要」
マンチェスター・ユナイテッドに所属するアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスによる危険なタックルが依然として物議を醸しているようだ。23日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。 プレミアリーグ第5節が現地時間21日に行われ、クリスタル・パレスとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。スコアレスドローに終わったこの試合で注目を集めているのが63分のシーン。ペナルティエリア付近で反応したクリスタル・パレスの日本代表MF鎌田大地とこぼれ球を争う形となったL・マルティネスが、両足ジャンプでのタックルを敢行した。 幸いにも鎌田の足には直撃しなかったものの、危険なタックルだったことから、クリスタル・パレスの選手たちはデイビット・クート主審に猛抗議。GKディーン・ヘンダーソンには抗議でイエローカードが提示されることとなったが、L・マルティネスは退場とはならず、同じくイエローカードが提示された。なお、このプレーに関してプレミアリーグのマッチセンターは「無謀なチャレンジであったが、鎌田との接触はなかったと判断し、レッドカードなしというレフェリーの判定を確認した」と説明している。 試合後、クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督は「ボールに触れて、我がチームの選手のすねに触れなかったのは幸運だった。なぜなら、鎌田は骨折していたかもしれないからね」と当該プレーの危険性について言及。元イングランド代表DFフィル・ジョーンズ氏や同MFジェイミー・レドナップ氏もレッドカードの可能性を指摘しつつ、L・マルティネスのプレーに苦言を呈していた。 物議を醸しているL・マルティネスのタックルについて、かつてリヴァプールやアストン・ヴィラなどで活躍した元イングランド代表DFスティーヴン・ウォーノック氏は「卑怯者のタックルだ。なぜあのようなタックルをしたのか理解できない。彼は非常に幸運だった」と痛烈に批判。さらに、かつてプレミアリーグでレフェリーを務めたダーモット・ギャラガー氏も次のような見解を示している。 「全くもって不必要であり、彼は審判に決断の機会を与えた。審判は大きな決断を下すことができたが、相手選手ではなくボールを捉えていたという事実が彼の救いになった。ボールに触れたのは非常に幸運なことだった。彼がもう一歩前に出ていたら、間違いなく退場し、出場停止になっていただろう」
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