チームメートに肩車され、ガッツポーズで笑顔を見せる金渕（上）＝八工大一高

　24日に行われたプロ野球ドラフト会議で、青森県関係では八工大一高の金渕光希投手（18）＝六戸町出身＝がDeNAから育成3位、弘前学院聖愛高の吹田志道投手（17）＝大鰐町出身＝が巨人から育成4位で指名を受けた。両投手は「プロ野球選手としてのスタートラインに立てた」と支配下登録へ向け闘志を燃やした。 　金渕は八工大一高で父真人さん（46）と母渚さん（44）、長谷川菊雄監督（47）らと中継を見守った。名前が呼ばれるとほっとした表情を見せ、「一日でも早く1軍でプレーし、支えてくれた人々に感謝の気持ちを伝えたい」と抱負。硬式野球部の仲間に胴上げで祝福された。 　身長183センチ、体重88キロ。最速144キロの直球とスライダーが武器の左腕で、今年4月のU－18（18歳以下）日本代表候補の強化合宿にも参加した。目標とする選手に、同じ左腕でDeNAで活躍した米大リーグ・カブスの今永昇太投手を挙げ「球速や変化球の切れに磨きをかけ、メンタル面も強化しながら、支配下登録を目指したい」と決意を語った。 　弘学聖愛高でネット中継を見守った吹田は、入団を希望していた巨人から指名を受け「（指名を待つ間）選んでくださいと神様にお願いしていた。巨人の岡本（和真）選手と対決してみたかったけれど、同じチームになってしまった」と白い歯をのぞかせた。 　同校出身者のプロ入りは、元楽天の大坂谷啓生内野手（青森中央学院大出）以来2人目。身長188センチ、体重84キロの恵まれた体格を生かした最速144キロの直球と変化球の緩急が持ち味の右腕だ。夢はメジャーリーガーといい「これは通過点。自分の持ち味である真っすぐを一から見直し、日本を代表する選手になりたい」と意気込んだ。