タイトルに愛された男 元日本代表・森脇良太選手 愛媛FCホーム最終戦で感謝の涙「みなさんアイラブユ~」
J2・愛媛FCは、3日がホーム最終戦。9位の山口相手に10試合ぶりの白星は逃しましたが、サポーターに粘りと感謝の勝ち点1を届けました。 3年ぶりのJ2で前節なんとか残留確定も、9試合白星から遠ざかっている愛媛。 ホームラストゲームは勝って締めようと、今季初スタメンに抜擢されたのは森脇良太。 プロ20年目、今季限りでの引退を表明している38歳が自らチームを鼓舞していきます。 しかし前半11分、自陣ゴール前。山口に先制されます。 追いつきたい愛媛は前半23分、石浦のシュート、前半42分にはその石浦からベンダンカンのシュート。 ゴールはなりませんが、流れを徐々に引き寄せます。 すると後半7分の森脇、クロスを入れれば渾身のパス交換から小川がゴール! 気持ちを繋いだ愛媛、同点に追いつきます。 そして後半13分、交代を告げられたのは森脇。 すると、両軍の選手たちによって花道が作られ、森脇がホームのピッチを後にします。 あとは次の1点を狙うのみ。しかしそれは山口も同じ。 それでも集中を切らさなかった愛媛。 終了間際まで力を振り絞って攻め続けます。 結局、勝ち切ることはできませんでしたが、ホーム最終戦で粘りと感謝の勝ち点1です。 そして試合後-。 森脇良太選手スピーチ 「僕の中では、きょう来てくれた皆さんが、きょうも最後まで声を枯らしてくれたファン・サポーターの皆さんこそが、僕にとっても愛媛FCにとっても誇りです。皆さんは僕の心の中にずっと生き続けます。みなさんアイラブユ~大好き~」 愛媛でデビューして以来、4つのクラブで20年、Jの主要タイトル全てを手にした元日本代表・森脇良太、38歳。 全国のサポーターに愛されたJリーガーでした。