復興、課題解決へ協定 岩手県と東京大が連携強化
県と東京大は19日、包括的な連携・協力に関する協定を締結した。本県が大学と包括協定を結ぶのは今回が初めて。両者はこれまで個別の分野で協定を結んではいるが、それぞれの組織全体で協定を結んだことにより東日本大震災の復興や地域課題への対応などに関し一層連携を強める。 東京大は、1973年に大槌町へ海洋研究所・大槌臨海研究センター(現大気海洋研究所・大槌研究拠点)を設置以降、さまざまな分野で本県と連携。2023年に50年の節目を迎えたことを契機に、新たな分野でも連携して取り組めるよう包括協定を結ぶことにした。東京大が都道府県と包括協定を結ぶのは5例目。 連携・協力事項として▽大震災と大規模自然災害からの復興推進▽地域の課題対応のための学術研究の推進▽地域の取り組みを通じた人材の交流と育成▽学術研究の成果の社会実装―などを挙げている。