大阪高裁、関電美浜原発3号機の運転差し止め要求退ける
(ブルームバーグ): 福井県にある関西電力の美浜原子力発電所3号機について、地元住民らが老朽化を理由に運転差し止めを求めた仮処分の申し立てに対して、大阪高等裁判所は15日、住民らの主張を退ける判断を下した。
美浜原発は2011年の福島原発事故後に制定された原子力規制委員会の新規制基準で設けられた最長40年の運転期間を超える原発として、審査を経て21年に全国で初めて本格運転を再開した。1号機と2号機は廃炉作業中。
美浜原発を巡っては、設備の経年劣化や耐震性が十分でないとして、住民らが運転しないよう求める仮処分を大阪地方裁判所に申し立てた。大阪地裁は22年12月、住民らの主張を退ける判断を下し、住民側は大阪高裁に即時抗告していた。
関西電株は高裁の判断が伝わると上昇幅を拡大。一時前日比2.9%高の2135円と、昨年9月29日以来の日中高値付けた。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Shoko Oda