ルーフにテントを載せたスズキ「エブリイ キャンパー仕様」とは

　島根県に本社をかまえ新車、中古車販売やキャンピングカー製造、販売などを展開するスマイルファクトリーが、パシフィコ横浜（横浜市西区）で2024年9月14日より9月15日まで開催された「横浜キャンピングカーショー 2024」に出展。 【画像】超カッコイイ！ スズキ新型「“2階建て”軽バン」を画像で見る（29枚） 　会場ではスズキ「エブリイ」をベースにしたキャンピングカー「オフタイムBASE」を実車展示しました。 　一体どういった特徴があるのでしょうか。

横に「開く」の!? 「オフタイムBASE」

　スマイルファクトリーが展示したオフタイムBASEは、エブリイをベースにルーフにポップアップテントを搭載したキャンピングカーです。 　展示車両の外観はレジャーシーンにも映えるグレーカラーを身にまとい、大幅に車高を上げるとともに、フロントグリルやバンパー部分にもアクティブさを感じられるカスタマイズ仕様になっていました。 　オフタイムBASEの特徴について、スマイルファクトリーの担当者は以下のように話します。 「このクルマの最大の特徴は、ルーフに設置されたポップアップテントです。 　当社のポップアップテントは横開きで、テントと同じようにリビングとして使えて、大人2名でも寝ることができます」 　昨今さまざまなキャンピングカーが登場していますが、ルーフ上に取り付けられたポップアップルーフは多くの場合縦開きの三角形状で、片側は広く、片側は狭い形状となっています。 　一方スマイルファクトリーのポップアップテントは横開きで、両側とも傾斜することなく広々とした空間が確保されています。 　ポップアップの室内空間は長さ1800mm×幅1200mm、高さは1mで、大人でもテーブルを使って対面対座が可能。網戸も備わるため風を取り込み、快適に過ごすことができます。 　また車内のベッドサイズもポップアップと同様のサイズで、就寝定員はロフトベッドの採用でロフト2名、ポップアップ2名と、4人がしっかりと就寝できるスペースが確保されているのも魅力のひとつです。 　さらに足回りにはサスペンションメーカー「TEIN」と共同開発したというフロントサスペンション、リアは自社開発のエアサスペンションが装着され、サスペンション4cm、タイヤ4cmのトータル8cmの地上高が高められています。 　このほか標準装備には、サイドオーニング、大型テーブル、リアゲートアクリルウインドウ、ヒーター付きリチウムイオンバッテリー100A、走行充電装置、100V充電器、100V・12V・USBコンセント、収納家具などが備わります。 　オプションなども合わせた展示車両の価格は消費税込みで614万970円と案内されていました。 ※　※　※ 　反響について前出の担当者は以下のように話します。 「メディアで取り上げられたり、YouTubeを見て来てくれる方が多いですね。 『現車を見たい』といって来てくださる方も多数いらっしゃいます。 　また実際に購入してくださる方は、30代前半の小さいお子さんが2人いる4人家族の方など、家族利用が比較的多いです。 　なかには年配の方で普段はご夫婦で利用して、お孫さんが来た時にポップアップできることを喜ばれて、その時はルーフで寝泊まりするという使い方をされる方もいます」 　小さな子どもを持つ家族から、孫を持つシニア層まで幅広く支持を集めているといいます。 　当日も実車をくまなくチェックする家族連れのユーザーなど、注目を集める1台となっていました。