スカイライン党の父と息子2人に愛される思い出が詰まった1台|1989年式 日産 スカイライン GTS-t
R32というと、やはりGT-Rのイメージが強い。RB26DETT型という最強エンジンとトルクスプリット型4WDのアテーサE-TSを採用し、レースでは前人未到の29連勝を達成したのだから当然だろう。しかし、2.0Lを中心としたGTS系もさらなる進化を遂げ、多くのスカイラインファンから支持された。 【画像17枚】GTS-tの標準はスチールホイール+フルキャップ。現在のホイールは、父親が購入したメーカー不明の17インチ。ホイールのスポークの間から覗くブレーキキャリパーが片押しとなり、対向となるタイプMとは異なるのがわかる 【1989年式 日産 スカイライン GTS-t】 オーナーは、このR32を父親と弟の3人で共有している。もともとはケンメリ、DR30と乗り継いだスカイライン党の父が、2人目の子供が生まれることを機に購入した個体だ。そんなオーナーにとって、2歳の頃から自宅にあったR32は家族そのもの。そんな思いもあり、自分が免許を取得してC33ローレルを購入したあとも、父親が使用しない時には率先して乗り、洗車やメンテナンスなども行っているそうだ。 ちなみにオーナーは「スカイラインというクルマが、いっそう好きになりました。今では、父が以前乗っていた銀/黒2トーンの前期DR30が欲しくて貯金しています。いずれは、このR32と並べたいですね」と話す。 最近は父親と息子のコミュニケーション不足という話も聞くが、オーナー親子にそんな心配は無用。思い出の詰まったR32は、オーナーと弟、そして父親の3人により、これからも家族の一員として末長く愛されていくだろう。 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部