公明党幹事長に西田実仁氏 高木陽介氏は衆院選不出馬
公明党の石井啓一次期代表(66)は、自身の後任となる幹事長に西田実仁選対委員長(62)を充てる方針を固めた。1998年の同党再結成以降、参院議員が幹事長に就くのは初めて。体調不良で療養していた高木陽介政調会長(64)の次期衆院選への立候補見送りも決めた。複数の党関係者が25日、明らかにした。28日の党大会で代表に正式承認される石井氏は新体制発足に向け、本格的に人事に着手した。 政権の一翼を担う公明の代表交代は2009年9月以来15年ぶり。石井氏は世代交代を念頭に新たな体制づくりに取り組みたい考えだ。 西田氏は経済専門誌副編集長を経て04年参院選埼玉選挙区から立候補し、初当選。現在4期目。広報局長、参院幹事長などを歴任し、現在は選対委員長、参院会長、税調会長を兼ねる。支持母体の創価学会の信頼も厚く、党務に精通していることから幹事長に適任と判断したとみられる。 石井氏は中川康洋(56)、岡本三成(59)両衆院議員や竹谷とし子参院議員(54)ら中堅議員の執行部への起用を念頭に検討を進めている。