７代目三遊亭円楽襲名記者会見を開いた三遊亭王楽（中央）。左は三遊亭好楽、右は林家木久扇

　落語家の三遊亭王楽（４６）が３０日、東京都内で「７代目三遊亭円楽襲名記者会見」を開き、今後に向けての意気込みなどを語った。 　来年２月２０日付で７代目三遊亭円楽を襲名する。襲名記者会見を開いた３０日は、くしくも２０２２年に亡くなった、６代円楽さんの三回忌だった。王楽は「５代目、６代目と国民で名前も顔も知らない人はいない、大名跡を継ぐことになり、重圧もありますが、精進していく所存です」と誓いを新たにした。 　２００１年に５代目円楽さんに入門。０９年に真打ちに昇進した。古典に加え、自作の新作落語にも積極的に取り組んできた。５代目亡き後、落語家としての作法から芸のありかたまで、王楽に厳しく教え込んだのが６代目円楽さんだった。 　７代目円楽の選考にあたっては、「円楽は王楽に」という遺言をのこしていた６代目円楽さんの強い意向が反映された。来年２月の襲名が決まり、王楽は５代目、そして６代目の墓前に報告に出向いた。 　王楽は「５代目には『いまがあるのは師匠のおかげです』と、６代目には『ありがとうございます』と伝えました」と涙も浮かべて感謝の思いを口にした。 　会見には王楽の実父で兄弟弟子の三遊亭好楽（７８）と好楽の兄弟弟子の林家木久扇（８６）も同席した。今後の抱負について、王楽は「親子で並ぶのが野望です！」とアピール。好楽も出演する日本テレビ系「笑点」での親子共演について水を向けられると、「正直、狙ってます！」と笑わせながら「出演の話がくることはないと思いますが、これもご縁、お話がくるなら」と話していた。来年２月２６日から３月２日まで東京・有楽町よみうりホールで襲名披露興行を行う。