GLAYはリバイバルツアーのリクエスト募集、LUNA SEAの再現ツアー……バンドによる周年レア企画
今年、様々なアーティストがアニバーサリーイヤーを迎える中でその記念として工夫を凝らした企画ライブが多く予定されている。単なるベストヒット的なステージに留まらない、独自の切り口による企画ライブについて紹介していきたい。 【写真】尾田栄一郎による描き下ろしのGLAY GLAYは今年デビュー30周年を迎える。通年で様々な催しが予定されているが、そのキックオフ公演として6月8日と9日に埼玉・ベルーナドームにて開催される『GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025』はファン垂涎の企画である。 このライブは「ファン投票で決める!もう一度見たい!リバイバルして欲しいツアー」と銘打たれており、GLAYがデビュー以降に行った全ツアーと全単独公演から厳選した100公演からファン投票を募り、最も得票数が多かった公演のセットリストを再現するという。実際に目撃した人すら少ない活動初期の公演や伝説的な記録を打ち立てた名演など、様々なライブが再現される可能性がある。長年追ってきたファンのための贅沢な企画と言える。 LUNA SEAは結成35周年を記念し、バンド史上最大規模のツアー『LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA』を開催予定だ。その第1弾となる「EPISODE1」では昨年行った『MOTHER』『STYLE』のツアーに、1998年の大ヒットアルバム『SHINE』のツアー『SHINING BRIGHTLY』と、2000年にLUNA SEAが「終幕」を宣言した際のオリジナルアルバム『LUNACY』のツアー『BRAND NEW CHAOS』を加えた、全4メニューにて全国を回る。公演によって再現されるタイトルが異なるため、各地を追うことで作品の世界観を味わうことのできる、没入度の高いツアーと言えるだろう。 前述のLUNA SEAのように、過去ツアーのセットリストを再現するツアーを行うバンドは他にもいる。今年結成20周年を迎えるUNISON SQUARE GARDENは、4月に『Revival Tour "Catcher In The Spy"』を開催。このツアーは2014年の5thアルバム『Catcher In The Spy』のリリースツアーを再現するもの。キャリア屈指のエッジーなアルバムを、この10年で培った盤石の演奏で堪能できる貴重な機会と言える。