中日の好調理由はメジャー式ベンチにあり?!
「これまでのベンチでは、間が狭くて選手がスムーズに動きにくかった」というのが理由だったそうだが、ベンチ内がスムーズに動けるようになって、風通しがよくなったことも停滞していたベンチのムードを変えたのかもしれない。これまでチーム成績が低迷していたこともあって、中日のベンチは「暗い」「元気がない」と言われ続けてきた。 だが、ベンチがメジャー式に変わったと同時に谷繁監督も喜怒哀楽をストレートに出して、ガッツポーズや雄たけびをあげることも少なくない。一時、戦列を離れていた選手会長の平田良介(28)が、その明るいキャラクターを発揮して元気に声を出すのでベンチが明るくなった。 だが、勝っているからベンチに勢いがあるように見えるのか、ベンチに元気があるから勝つのか、といったにわとりが先か卵が先かの議論が、一方であることも確か。 山本昌氏が言う。 「もちろん、プロのチームの勢いというのは、勝つからこそ出てくるもの。負けだすと、あれ、あれっとなる。私も現役時代、広島のベンチではメジャースタイルを経験したが、負けてくると凄く疲れる(笑)。ピッチャーは後ろに座っている選手が多いが、そこからでは試合が見れないため、前に出なければ仕方がないのでね。ただ、勝てばムードがよくなるという環境を持っておくことは重要。その点、今季の中日には条件が揃っているんじゃないですか」 たかがベンチ、されどベンチ。メジャー式ベンチにも功罪があるようだが、今のところ中日にとって追い風となっていることは間違いないようだ。