ラグビーリーグワン初参戦「ルリーロ福岡」は惜敗発進 同じ福岡で休廃部2度経験の選手が「ただいま」トライ 伝説のトライ挙げた元日本代表からのパス受けて
ラグビーのNTTリーグワンに新規参入した3部のルリーロ福岡(LR福岡)は22日、ホームの久留米総合スポーツセンター陸上競技場(福岡県久留米市)で同じく新規参入のヤクルトレビンズ戸田(L戸田)との開幕戦に臨み、17―25で惜敗した。初勝利は逃したが、同じく福岡が拠点だったコカ・コーラと宗像サニックスで2度休廃部を経験したWTB八文字雅和(31)が終盤にトライするなど、新たな歴史の第一歩を踏み出した。 ■「ラガーマンの車って感じですね」福岡堅樹さんが新車紹介【写真】 初陣で白星こそ飾れなかったが、ホームの大声援を背にLR福岡が最後まで奮闘した。10―25で迎えた後半37分。八文字は途中出場で2015年ワールドカップの南アフリカ戦で決勝トライを挙げた元日本代表WTBカーン・ヘスケスからパスを受けると、右隅に意地のトライを決めた。 八文字は廃部となったコカ・コーラで旧トップリーグに出場し、宗像に移ってからはリーグワンでプレー。宗像の休部を受けてLR福岡に移籍しただけに「リーグワンに戻る大事な一戦。『ただいま』という気持ちだった」と感慨深げに話した。 クラブ史の第一歩となる開幕戦。LR福岡の選手たちは序盤プレーに硬さが目立ち、ペナルティートライなどでリードを許した。 だが、前半終了間際にゴール前の密集からトンガ出身のロック、フィナウ・マカヴァハがタックルしてきた相手を引きずりながら、記念すべきリーグワンでのチーム初トライ。「ボールを持った瞬間、いけると思った」と白い歯を見せた。 敗戦にもクラブ主将のナンバー8、西村光太は「この試合をスタートラインとして、地域の人たちと一丸となって戦いたい」と前を向く。挑戦は始まったばかりだ。(山崎清文)