19年ぶりに青森港新中央埠頭へ入港した砕氷艦「しらせ」＝13日午前、青森市（東奥日報社ドローンから撮影）

　海上自衛隊の砕氷艦で南極観測船の「しらせ」（1万2650トン）が13日午前、青森市の青森港新中央埠頭へ着岸した。「みなとまち・あおもり誕生400年」を記念した事業。午後からは一般公開も行われ、多くの市民が船内を見学しながら遠い南極に思いをはせた。 　しらせの青森入港は2005年9月以来で19年ぶり。午前11時から行われた歓迎式典には、青森ねぶた祭のはやし方とハネトが登場し乗員を温かく出迎えた。午後1時からは艦内の一般公開が始まり、親子連れらが船体後方のヘリ格納庫と飛行甲板を見学した。 　格納庫では、65次観測隊が持ち帰った数万年前にできたという南極の氷や、南極の石も展示。興味深そうに氷を触った市内の長内咲登（さくと）さん（7）と妹の咲怜（えれん）ちゃん（4）は「（耳を近づけると）パチパチと音がした。南極に行ってペンギンを見てみたい」と楽しそうに話した。 　一般公開は14日も午前9時から午後1時半まで（受け付けは同1時まで）行われる。