ジョン・フューリー、WBC世界ヘビー級王者の息子タイソンに対し、ウシク戦の前に改善をを促す | ボクシング
タイソン・フューリーとオレクサンドル・ウシクが4団体のベルトを懸けて激突する。フューリーの父ジョンは息子に戦術の変更を促している。
ジョン・フューリーは、息子タイソンがオレクサンドル・ウシクとの統一王者決定戦に臨むにあたり、戦略の変更を促している。 タイソンとウシクは日本時間2月18日にサウジアラビアで全てをかけて戦うことになる。この一戦がヘビー級ナンバーワンを決定づける。なお、試合の模様はDAZNからPPVで独占配信され、試合前の到着セレモニー、公開練習、記者会見、前日計量なども配信される予定だ。 2021年に行われたデオンテイ・ワイルダーとの再戦以来、タイソンのスタイルはより攻撃的になった。その後の4試合のうち3試合をKOで勝利している。 しかし次の対戦相手のウシクは、機敏な動きとフットワークが持ち味。タイソンがウクライナのファイターにも自らのスタイルを押し通すことは難しい。ウシクには、タイソンのパワーパンチを避ける能力がある。 『Free Bets』を通じて『Boxing Social』のインタビューを受けたジョンは、息子が直面しうる課題を迅速に指摘。ワイルダーやフランシス・ガヌーとの対戦で採用した戦略では、ヘビー級の全てのベルトを持ち帰るためには不十分だと発言した。 「ウシクとの試合ではまったく異なるスタイルが必要になる。これまでとは全く違う。昔にさかのぼれば、インターネットで調べれば出てくるが、ジェリー・クーニーvsマイケル・スピンクスを見てみるべきだ。当時、マイケル・スピンクスはライトヘビー級の体格からやや増量したところで、体重は14ストーン(約89kg)を超えたくらいだった」とジョンは述べる。 「一方クーニーは身長6フィート7インチ(約201cm)、体重18ストーン(約115kg)という巨体だったが、その試合の結果はどうだったか皆にしっかりと見てほしい。スピードタイプの選手には、単にまっすぐ立って前へ進み、一撃を狙う姿勢では通用しない。相手に見切られて回避されてしまうからね」 「ウシクはとても優れたファイターだ。動きは上手く、頭を使い、フットワークも抜群だ。デオンテイ・ワイルダー戦やフランシス・ガヌー戦の時のスタイルでは、ウシクのような選手を攻略するには不十分だ」
Matt Astbury