【山口県】やまぐち企業交流フェス in 徳山高専 県内41社が出展 コンビナート企業4社の所長集結
周南市の徳山高専(野口健校長)で1日午前9時から午後4時半まで、県内企業と学生が交流する「やまぐち企業交流フェス」が開かれた。㈱新周南新聞社の主催。市、徳山商工会議所、県商工会議所連合会の後援。 この交流フェスは徳山高専生の県内就職率向上の一助を目指して開かれた。 この日は同高専の第1体育館、第2体育館を使用。学生らは企業ブースや体験ブース、セミナーに参加して県内企業の魅力に触れた。 出展企業は下関市から岩国市までの41社。訪れた学生に各企業は趣向を凝らしたブースを用意して、企業の魅力を伝えていた。 出展企業の末延建設㈱(光市)は鉄筋・型枠で基礎を組み立てる体験を、出光興産㈱(周南市)は製品紹介やクイズを、冨士高圧フレキシブルホース㈱(光市)は装置の展示をするなどして学生からの関心を集めていた。 体験ブースではリコージャパン㈱山口支社が映像や資料を遠隔地と共有して作業するスマートグラスを、鋼鈑工業㈱(下松市)が重量物搬送装置「バッテリー式エアポーター」の体験を用意。そのほかAppleVi sionProの体験などで学生らを楽しませた。
セミナーブースでは『〇〇のホンネ』と題して3つのセミナーを開催。「地域のホンネ」セミナーには同校の野口校長、周南観光コンベンション協会の山田みゆき専務理事兼事務局長、周南青年会議所の西田良平理事長、市ふるさと振興財団の國兼裕司振興係長が登壇。「学生でもできる地域づくりは?」などの質問に答えた。 「人事のホンネ」セミナーには出展企業の人事担当者が「出世の秘訣は?」、「来て欲しくない人は?」などの質問に本音で回答。 「コンビナートのホンネ」には周南コンビナートから出光興産㈱の太田義彦徳山事業所長、東ソー㈱の吉水昭広南陽事業所長、㈱トクヤマの奥野康徳山製造所長、日本ゼオン㈱の宮城孝一徳山工場長が参加。「コンビナート企業は仲が良いの?」、「脱炭素は必要?」などの質問に答えた。笑いが起きる場面もあって会場は大いに盛り上がった。 参加した土木建築工学科2年の今田和基さんは「話を聞いてすごく参考になった。自分の将来像を描くことができた」と話していた。 体育館の前にはジェラテリアクラキチやSunTacosなどのキッチンカーが並び、学生と参加企業はスイーツや軽食を楽しんだ。昼食は竹の第、喫茶赤鬼、イタリア食堂Bambooなど市内6店の弁当が用意された。 「地元にはキラリと光る企業がたくさんある。話を聞けば新しい発見がある」と野口校長のあいさつから始まったこの企業交流フェス。地域の企業を知る機会が少ない学生に、どうやって企業の魅力を伝えていくか。地方企業の大きな課題になっている。