詐欺被害が鹿児島県内では増えていることから、さらなる被害を減らそうと、危機感を持った県警は、１０月から被害を確認した時点でマスコミに対して犯行の手口の 広報を始めました。 １回目となった１０月１６日は、４件が発表されました。 うそ電話詐欺が２件、ＳＮＳ型投資型詐欺、ＳＮＳ型ロマンス詐欺のあわせて９００万円の被害額となりました。 このうち、現金約１００万円をだまし取ったうそ電話詐欺に注目します。 現金約１００万円をだまし取った詐欺は、ＳＮＳのビデオ通話で偽物の警察手帳を見せる手口でした。 「詐欺の犯人が『あなたからキャッシュカードを４０万円で買い取った』と供述している」 これは１０月上旬、県内に住む４０代の女性にかかってきた詐欺電話の内容です。 警察によりますと、警察官を名乗る男がメッセージアプリ「ＬＩＮＥ」のビデオ通話で警察手帳らしきものを見せ、女性に「警察官」と信じ込ませたということです。 その上で男は「あなたの口座を金融庁で調査するので、指定口座に金を移す必要がある」などと説明、女性は指定された口座に現金を振り込んでしまい、約１００万円をだまし取られました。 警察によりますとこれらの詐欺電話には「＋１」や「＋４４」で始まる国際電話が多くなっています。 警察は、海外通話が不必要な人は、国際電話の着信の拒否を勧めています。 着信の拒否の申し込みはフリーダイヤル０１２０（２１０）３６４または、最寄りの警察署に相談してほしいとしています