落石などで寸断…太魯閣峡谷につながる道路が一部開通 台湾地震
日テレNEWS NNN
台湾東部沖を震源とする地震が発生して4日目となる6日、多くの人々が孤立している観光地・太魯閣峡谷へつながる道路の一部が開通しました。現地から渡辺容代記者の報告です。 山間部の観光地・太魯閣峡谷の入り口です。ここから西に続く道路は落石などで寸断され、復旧工事が急がれていましたが、こちらとは逆方向にあたる西側の一部区間が開通し、1時間半ほど前に規制も解除されたということです。 台湾東部沖で起きた今回の地震では、これまでに12人が死亡、1000人以上がケガをしています。さらに、現在も600人以上が孤立していて、その多くがこの先の太魯閣峡谷にあるホテルに取り残されています。救援隊は、ヘリコプターなどを使い救助を行っていますがまだ10人と連絡がとれていません。 息子家族5人が落石の下で見つかり、救出を待っているという女性が6日朝、胸の内を語りました。 息子家族の救出を待つ女性「(息子)家族5人が取り残されて、まだ出ていない」「早く助け出してほしい。居場所は特定されているから」 一部区間の開通により、救助活動が加速することが期待されていますが、花蓮では大きな揺れを感じる地震も相次いでいて、二次被害も懸念されます。生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が過ぎ、懸命な救助活動が続いています。