フォードの米国販売4%増、電動車が38%増と好調 2024年
フォードモーターは、2024年の米国新車販売の結果を発表した。総販売台数は207万8832台で、前年比4%増となった。これは業界平均の2%増を上回る成長率であり、市場シェアを拡大することに成功している。 【画像全3枚】 特に『F-シリーズ』は、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、電気の4種類のパワートレインを提供し、顧客の多様なニーズに応えている。この戦略により、F-シリーズは48年連続で米国ベストセラートラックの座を維持した。第4四半期のF-シリーズ販売は21%増加し、年間を通じて好調な販売を記録した。 電動車部門も好調で、2024年の販売台数は38%増の28万5291台に達した。これはGMとステランティスの販売台数を上回る結果となった。特に、『マスタング・マッハE』は5万1745台(27%増)、『F-150ライトニング』は3万3510台(39%増)、『E-トランジット』は1万2610台(64%増)と、それぞれ過去最高の販売を記録した。 ハイブリッド車の販売も好調で、2024年は40%増の18万7426台を記録した。特に『F-150ハイブリッド』は7万3845台(47%増)で、米国ベストセラーハイブリッドトラックとなった。 SUV部門では、『エクスプローラー』が19万4094台を販売し、米国ベストセラーの3列シートSUVとなった。『エクスペディション』の販売は6%増の7万8035台で、2025年第1四半期には新型モデルの発売が予定されている。 『ブロンコ』ファミリーの販売も好調で、2024年は23万3873台を記録。第4四半期は38%増の6万2568台を販売し、年末に向けて勢いを増した。 フォードは2025年に向けて、主要製品の工場切り替えに備えて在庫を強化している。これは、エクスペディションやブロンコなどの新モデル導入に伴う供給減少の影響を緩和するための戦略だ。同社は、顧客とディーラーのために業界で最も新鮮な製品ラインナップを維持することを目指している。
レスポンス 森脇稔