【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に
<神奈川県高校野球春季大会:慶應義塾7-1川崎総合科学>◇20日◇第1試合◇サーティーフォー保土ヶ谷球場 【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧 慶應義塾が終盤にたたみかけて7―1で川崎総合科学に勝利。ベスト8入りを果たし、2年連続の春季県大会制覇へ着実に勝利を積み重ねている。 中盤以降打線が奮起した慶應義塾。3回には3番青木 祐貴外野手(2年)が同点打。さらには5番・加藤 右悟捕手(3年)が逆転のタイムリーヒットを放つなど、2巡目にして適応。6回にはランナー2人を置いて8番成戸 洋介外野手(3年)に3ランが飛び出し点差を離すと、7回にも2点を奪いコールドゲームまであと一歩に迫る攻撃を見せた。投手陣も初回に失点して以降、4投手の継投でスコアボードに0を並べた。先制されながらも投打が噛み合った試合で勝ち上がったチームはベスト8で横浜としのぎを削る戦いに挑む。 一方の川崎総合科学は昨年夏の甲子園優勝校の高い壁に阻まれたが、創部初の夏のシード権獲得を果たすなど、実りのある春季大会となった。チームを率いる遠藤 順久監督は、「試合前は一つのアウトを全力で取りに行こうという話をしていました。序盤は競った展開になりましたけど、慶應義塾は実力のある選手が揃っているので、2巡目以降は対応されてしまいました」と語ったが、「このクラスを打っていかないと夏の上位進出は見えてこない」と闘志を燃やしていた。 収穫も多かったこの試合。実力校との対戦は、夏の上位進出のカギを握ると遠藤監督は言う。 「ティーバッティング1本打つだけでも、今まで以上の強度で練習するようになると思います。選手達が肌で感じた相手投手の球速や球のキレは、指導者が言っても実感が湧かない部分もあるので、チームにとってありがたいことです」 エースナンバーを背負う先発の星野 大翔投手(3年)も、「春季大会は初戦から強豪相手にも接戦をものにしてきたことは、去年の秋からチームとして成長していると感じています」と収穫を口にする。夏に向けては、「この試合は後半に飲み込まれてしまった。もっと粘りを強めていきたい」と意気込んでいた。