【K-POP対談】RIIZE、TWS……今チェックすべきボーイグループは?〈前編〉
73「個人的には“風”ことThe Windが最推しです。KCON JAPAN 2024にも出演したし、これからもっと注目度が上がるはず! 大手事務所ではTWSも注目です。『plot twist』は構成的にも面白い楽曲でしたが、その上でちゃんと音源成績を残したのは画期的でした。カッコいい曲や構成が凝った楽曲は売上が伴わないこともあるのですが、彼らはそのジンクスを破りました。他の曲もとにかくオシャレ。RIIZEの対抗勢力になるのは、もしかしたらTWSなのかもしれませんね」 ゆりこ「ちなみに、K-POPに詳しいNICE73が、そこまでハマったThe Windの魅力とは?」 73「説明し始めると日が暮れちゃうんですが、楽曲面でいうと『H! TEEN』という曲もすごく面白くて。e.oneさんがPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに提供した『想像以上』はすごく実験的な曲だったんですが、『Hi-TEEN』でもその手法を使っていて。『想像以上』が好きな方はぜひ風くん(The Wind)も聴いてください!」 ゆりこ「はい、改めて藤井でない方の”風くん”をさらに深堀りしてみたいと思います!そして私はBOYNEXTDOORにも期待しています。ZICOさんはセルフプロデュースが上手なアーティストですが、グループをゼロからプロデュースしたときに、どう成長させていくのか楽しみです。それにしても、今年はボーイグループの戦国時代ですよね。その中でトップ圏争いができる若手グループというと、ZEROBASEONE、RIIZE、TWSあたりだと思うんですが、そこにBOYNEXTDOORも入ってくるんじゃないかと。それからxikers! あとダークホースとして82MAJORも挙げておきます。単に私の好みなのですが(笑)」 73「xikersは楽曲的にもすごく面白いしダンスが上手い。マンネのイェチャンさんは『UNDER19』に出演していたので、最初はこんなに成長したのねという親心のような気持ちで見てましたが、彼らはダンスもラップも上手く、今回の『HOUSE OF TRICKY : Trial And Error』は曲のインパクトも強い。逆に、曲がカッコ良すぎて売れるのか心配なほどでした。でも彼らも、そんなジンクスを突破していく勢いがあります」 ゆりこ「彼らの先輩のATEEZが昨年『Billboard Hot 100』で1位になり、今年コーチェラに出演しました。デビューから着実に実力と知名度を高めていって、コロナ後あたりについに世界に見つかったなと思います。その勢いとファンダムの情熱は、BTSが世界的スターになる過程と似ているものを感じているんです。そして、先輩グループのATEEZとともに、xikersも一緒に上がっていくと面白いなと。今のK-POPはアメリカのトレンドを踏襲した曲が多いけれど、彼らはK-POP特有の魅力を継承してくれているような気がしています」 73「ファンダムの勢いで言えば、n.SSignも熱いですよ。最近のK-POPはダンス重視なのではと言われることがありますが、n.SSignはみんな歌が上手くてひとりひとりの声に個性があるので、聴かせるグループだなと思います。すごく団結力があって、このグループは“家族”なんだというのも伝わってくるんですよ」 ゆりこ「画面を通しても伝わってくるものがありますよね。それから私は、ONE PACTにも注目しています。ジェイ・チャンさんのボーカルが大好きなんです」 73「ONE PACTいいですよね! 大好きです!それからHORI7ONにも注目しています。メンバーは全員フィリピン出身で、メンバーのマーカスさんはUNISのエリシアさんのいとこなんです。HORI7ONの魅力はなんといっても歌が上手いこと。『LUCKY』はSEVENTEENのような雰囲気もあって、1st EPの『Daytour』は、“K-POPの青春”の全てが詰まっているようなアルバムです。やっぱりこういうグループは必要です。すごく頑張ってほしい!」 ゆりこ「東南アジアのグループも、今、勢いがあると聞きましたが…」 松田「『GENTO』で世界を席巻したSB19は4月に来日公演を行いました。フィリピンの音楽シーンは今、注目ですよね」 73「それから、EVNNEはデビュー曲の『TROUBLE』もカッコよかったし、ミニアルバムの『Un:SEEN』はもはや前衛音楽かのような攻め方をしています。KCON JAPAN 2024に出演した子でいえば、8TURNのパフォーマンスもすごく良かった。他にもLUN8もいい曲が多いし、FANTASY BOYS、NOWADAYSも頑張っています。NEXZもデビューしましたし、今年は男性グループが豊作の1年になりそうです」