滋賀・石部高野球部でいじめ、「重大事態」認定後も継続 最終報告書まとまる
一連のいじめで、被害者側にも関わらず、「周りから白い目で見られた」という被害生徒の保護者は、「学校は加害生徒側にどんな説明、指導をしたのか。加害生徒にいじめの認識がなく、平然としている。加害生徒の家族までが加担してくる時点で、いじめはなくならないんだと絶望を感じた」という。その上で、最終報告書の公開について、「非公開は加害生徒の擁護でしかない。いじめ根絶のためにも公開してほしい」と話していた。(野瀬吉信)
■いじめ防止対策推進法の「重大事態」
第28条で、「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき」「いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき」は、学校の設置者や学校は、「重大事態」として、速やかに組織を設け、事実関係を明確にするための調査をするとある。