【「性感染症かも?」と思ったらまず確認するべきこと!】症状・原因・治療法を医師が解説
デリケートゾーンがかゆい、ブツブツができた、これって性感染症? でも病院へ行くのは恥ずかしいからネットで検索すれば、さらに不安は増すばかり……。放置をして後悔する前に、まずは病気について知ることから始めよう。
教えてくれたのは……高橋幸子先生
産婦人科医 埼玉医科大学勤務。講演会等で性教育の啓発を積極的に行う。著書は『マンガでわかる! 28歳からのおとめのカラダ大全』(KADOKAWA)。
こんな症状があったら注意! 3大性感染症
今、急増中の性感染症。その正体を知れば、早期検査の重要性を実感できるはず。早く性感染症に気づくために外陰部を手鏡で見る、お風呂で触るなども習慣に。
01. 腟カンジダ症
おりものの異変で気づきやすい カンジダという真菌(カビ)が腟や外陰部で増殖して感染を起こす病気。一度感染すると、性行為がなくても、疲れたときやストレスなどによって再発することがある。 ◆症状・特徴 ・白くモサモサしたおりもの、もしくは緑のおりものが出る ・強烈なかゆみに襲われる ◆原因 性行為のほか、不潔な環境などがきっかけで感染すると症状が出る。また一度感染すると、再発しやすいので要注意。 ◆治療法 分泌液などで細菌培養検査をしたうえで、抗真菌剤が処方される。塗り薬と腟坐薬の2種類がある。重症な場合は飲み薬の処方も。
02. 梅毒
コロナ禍で急拡大! 感染したばかりは自覚症状がなく、発見が遅れがちな病気。約3ヵ月後からは全身に花が咲いたような発疹ができ、数年かけて血管や脳に影響を及ぼし、死に至ることもある。 ◆症状・特徴 数年~数十年がかりで症状が進行 ・3週~ 性器・肛門・口にしこりができる ・3ヵ月~ 全身に赤い発疹ができる ・3~10年~ 脳や血管に影響が出る ◆原因 性行為のほか、オーラルセックスなどで皮膚や粘膜からも感染。また妊婦が感染すると胎盤を介して胎児にも影響を与える。 ◆治療法 血液検査をして早期に梅毒とわかれば、お尻への筋肉注射1回で治療終了。性器まわりのしこりが気になったら、早めに検査を!