『これはいるのか?』ストリートカーでも使える? ロールバーの選び方と装着のコツ~カスタムHOW TO~
レーシングカーも同様に修正は難しいが、正直レーシングカーの場合、数年から長くても5~6年使用すればそのボディはほぼ寿命を全うする。それ以降も使われている場合もあるが、正直第一線のパフォーマンスがあるとは言い難く、トップカテゴリで使われていたボディでも、何シーズンもするとアマチュアレースなどに使われていたりするもの。
なので、ストリートカーでボディ剛性アップを期待してロールバーを装着するのはちょっと違う。ボディ剛性をアップしたいのであれば、最も効果的なのはサブフレームとボディの締結部などを強化する下回りの補強パーツがわかりやすい。
それらを装着した上でストラットタワーバーやピラーバーなど、ボディーの上側の剛性アップパーツも装着すると、さらにボディ剛性を高めることができる。
ただロールバーは装着することで、ドライバーの安全性が向上するのは間違いない。ストリートカーでも本格的にサーキット走行するのであれば、ロールバーを入れておいてももちろん損は無い。
ただその時問題になるのは重量だ。ロールバー装着では30から40kgほど重くなると言われている。そのためレースに参戦するのではなく、チューニングカーとして走るのであれば、JAF規定などに合致したロールバーは安全性も高いが重いので、そこまでの規定ではないがドライバー保護効果のあるもっと肉薄のパイプを使ったり、点数の少ないロールバーを装着するのも手の1つである。
ちなみに、オープンカーの場合、頭部から後方に伸びる4点式ロールバーが装着されていないとサーキット走行ができないこともある。そういった場合は大手メーカーから屋根の開閉ができるサーキット走行用ロールバーが発売されているので、そういったものを装着すると良い。
ちなみに、富士スピードウェイのスポーツ走行の場合ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』、ポルシェ『ボクスター』など、特定の車種は、屋根を閉めていれば、ロールバーはなくても走行できるという規定になっている。逆に言えば、それら一部の車種以外は、ロールバーを装着しないと走行できないことがあるので、先によく確認しておきたい。
レスポンス 加茂新