能登半島地震で……「地震保険」問い合わせ急増? 全壊で新築なら“2100万円”不足加入率に地域差も【#みんなのギモン】
■「経済的な備え」で地震保険に関心
加納解説委員 「2000万円以上という大きな蓄えを常にしておくというのはなかなか難しいものです。そこで、事前にできる経済的な備えとして関心が高まっているのが地震保険です」 「日本損害保険協会によると、地震保険に関する問い合わせなどは、能登半島地震前の去年12月に比べて地震後の今年1月も2月も、約3倍に増加したということです。皆さん、自宅は地震保険に入っていますか?」 鈴江アナウンサー 「入っています」 斎藤キャスター 「火災保険などは入っていると思いますが、地震保険はちょっと分からないですね」 森アナウンサー 「私は入っていないです。火災保険のみ」 河出奈都美アナウンサー 「私も家族に確認しましたが、入っていませんでした」 加納解説委員 「自分のことでも地震保険に入っているかどうか記憶があやふや、分からないという方もいらっしゃるほどです。地震保険は、地震や津波によって建物や家財に損害が出た時に、保険金が支払われるものです」 「地震保険単体で加入することはできず、火災保険とセットで契約する必要があります。地震により火災が発生した時は、火災保険だけでは保険金を受け取ることはできません」 「また地震保険は政府と民間の保険会社が共同で運営しているため、補償内容や保険料はどの保険会社で加入しても同じになります」 河出アナウンサー 「地震保険について知らないことが多いと感じました。この4月から新生活で一人暮らしを始める方も多いと思いますが、例えばマンション契約時に地震保険に入るべきかどうか、一度家族で話し合ったり、情報を調べたりというのも必要だなと感じました」 加納解説委員 「持ち家だけでなく賃貸でも加入できますからね。そして地震保険には『ノーロス・ノープロフィット』という原則があります。損も利益もないという意味です。被災者の生活の安定を目的にしているため、保険会社の利益にはつながらない仕組みになっています」