【美しい、花見菓子】桜の季節の期間限定スイーツ
「花より団子」ということわざがあるけれど、私たちは花も団子も愛でたい、堪能したい。花と同じく、儚さを秘めた期間限定の桜にまつわるスイーツで、五感を悦ばせて 【写真】桜の季節の期間限定スイーツをもっと見る
翠江堂の裏桜
苺大福の名店としておなじみだが、じつは季節の表情を写し取る、見目麗しい上生菓子も美味。創業者でもあった現店主の祖父が、修業先より受け継いだ「裏桜」は、桜の花を下から見上げた様子を表現するという視点がなんとも粋だ。白あんとつなぎを合わせ、丁寧に裏ごしして練り上げた生地は、極めてメルティでやさしい味わい。
東京會舘のマロンシャンテリー さくら
息を飲むほど美しい端正なケーキは、初代の製菓長が1950年頃、フランスの白い山のお菓子から着想を得て考案。シャンティイクリームの中には、丁寧に3回も裏ごしをした、風味豊かなそぼろ状の栗がたっぷりと隠れている。桜の季節は、桜風味のピンク色の生クリームでおめかし。高貴なルックスと、洗練された味わいで夢心地に。 SOURCE:SPUR 2024年5月号「いちばん新しい東京」 photography: Osamu Yokonami styling: Tomoko Iijima edit: Yukino Hirosawa (food) cooperation: UTUWA