満島ひかり、岡田将生は「本当に癒し」奇跡のハプニングに会場も大爆笑 「ラストマイル」興収50億視野の好スタート
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の世界線と交差するオリジナル映画「ラストマイル」の初日舞台挨拶が8月23日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、満島ひかり、岡田将生、大倉孝二、塚原あゆ子監督が出席した。 本作は、法医学ミステリー「アンナチュラル」、機捜エンタテインメント「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組んだサスペンス映画。巨大物流倉庫センターから配送された段ボール箱の爆発事件が多発。センター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田)とともに事態の収拾にあたるが、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく様子を描く。この日から全国352館で公開され、午後3時までの動員と土日の座席予想数を考慮すると興行収入50億円を目指せる大ヒットスタートを切った。 満島は「初回の上映から、ほとんどの映画館で満席だという話を聞いて。すごくうれしく思っています」とにっこり。20日に行われた試写会に「中学校からの同級生が3人来ていた」そうで、「どうしても感想を聞きたくて、私のおうちに来てお茶をしながらいろいろな話を聞いた。親友に『ひかり、グッジョブ!』と言われました」と反応を喜んでいた。岡田は「今この場に立って皆さんの顔を見ていると、満足な感じが伝わってきてホッとしています」と上映後の会場を見渡し、3作品すべてに出演を果たしている毛利刑事役の大倉は「石原(さとみ)さんとか綾野(剛)くんとかいなくて…。すみません、僕で」と自虐をお見舞いして、会場も大笑い。“シェアード・ユニバース”の生みの親の一人である塚原監督は「いかがでしたか?」と語りかけ、万雷の拍手を浴びていた。 新井順子プロデューサー、脚本家の野木、塚原監督によるタッグの魅力に話が及ぶと、満島は「現場では、火を燃やすような野木さんの脚本に対して、塚原さんがさわやかに演出をされていて、軽やかな風がずっと吹いている」と証言。先日のイベントでも役者陣が「塚原さんと野木さん、新井さんのことを、みんなが大好きな人の話をするようにしている。みんなで、幼稚園で大好きだった先生の話をしているみたい」と目尻を下げた。岡田は「観ている側に、社会で起きている問題を提示してくれる。3人は、会話をする時にずっと目を見てお話ししてくれるんです。圧倒される。3人揃った時の熱量がこちらにも帯びてくる」と語る。「大変お世話になりまして、頭が上がりません」と切り出した大倉は、「いつ会ってもカラッとされている。いつも緊張感を強いられます」と苦笑いを見せつつ、「お三方が作るものは強度がすごい」と実感を込めていた。 本作を代表して最後の挨拶をした満島は、「6年間愛されてきたドラマと、4年間愛されてきたドラマがある。そして新井順子プロデューサーと脚本の野木亜紀子さんと塚原あゆ子さんという、何本も一緒に作ってきたチームの作品を代表して、取材を受けたり、舞台挨拶をしなければいけなかったのが…すごく…『やっと今日で終わる!』っていうのが、正直」とプレッシャーを吐露し、「ずっと気が張っていて。緊張感がすごかった」と告白した。それからも言葉を紡いでいた満島だが、隣にいた岡田の異変を察知して「ちょっと待って! お腹鳴った?」と大笑い。岡田は20日に実施された本作の完成披露舞台挨拶でも同じハプニングを巻き起こしていただけに、司会も「またですか!?」と驚愕しきり。会場も爆笑となる中、岡田は「これはもう、久々に親に怒られるかもしれない。おにぎり食べてきたのに…。も~やだよ~!」と苦悶の表情を浮かべていた。 「めっちゃ面白い!」と笑い崩れた満島は、「新井プロデューサー、野木さん、塚原監督の3人トリオのいいところは、グッと重いテーマを渡されながらも、カラッとおもしろい気持ちになれるところ。私がいま真剣にしゃべっていて、岡田さんのお腹が鳴っているみたいなことも、すごくバランスがいいなと思う。本当に癒し。『ラストマイル』のゆるキャラです!」と命名し、あたたかな笑いに包まれたイベントを締め括った。