リーグ優勝決定シリーズ第1戦【メッツ0－9ドジャース】＠ドジャー・スタジアム

タイムリー二塁打を放ちポーズを決める大谷翔平（MLB Advanced Media）

　日本時間10月14日、ナ・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズが開幕し、地区シリーズでパドレスを破った第1シードのドジャースと、フィリーズを破った第6シードのメッツが激突。その初戦は、本拠地ドジャー・スタジアムで投打ともに躍動したドジャースが9対0で快勝を収めた。ドジャース先発のジャック・フラハティが7回無失点の好投で白星をマーク。メッツ先発の千賀滉大は3失点を喫し、痛恨の2回途中降板で黒星が記録されている。 【動画】大谷翔平が一二塁間を破るタイムリーで千賀との日本人対決を制す 　パドレスとの地区シリーズで劣勢からの逆転突破を決めた勢いそのままに、ドジャースが序盤から試合を優位に進めた。1回裏、3連続四球と制球を乱した千賀の立ち上がりを見逃さず、マックス・マンシーのタイムリーで2点を先制すると、2回裏には大谷翔平のタイムリーで追加点を奪い千賀をノックアウト。さらに、4回裏には4本のヒットに相手のエラーも絡んで6対0とリードを広げた。 　序盤から援護をもらったドジャース先発のジャック・フラハティも期待に応える快投を披露。3回まで一人の走者も許さないパーフェクトの立ち上がりを見せると、四球2つで迎えた4回表二死1・2塁、連打を許した5回表無死1・2塁のピンチも切り抜けて、メッツに流れを与えず。結局フラハティは7回まで投げて被安打2、与四球2、奪三振6、失点0の好投で役割を果たし、マウンドを降りた。 　ドジャースはフラハティの後を受けたリリーフ陣も地区シリーズからの好調をキープ。8回表をダニエル・ハドソンが0に抑えると、ムーキー・ベッツの3点タイムリー二塁打で9対0とリードを広げて迎えた9回表をポストシーズン初登板のベン・カスパリアスが3人で抑えて33イニング連続無失点を達成した。ポストシーズンでの33イニング連続無失点は、1966年のオリオールズに並ぶ歴代1位タイ記録となっている。 　なお、「1番・DH」でスタメン出場した大谷は、1回裏の第1打席こそセカンドゴロに倒れたものの、2回裏一死2塁で迎えた第2打席にライト前タイムリー、4回裏一死1塁で迎えた第3打席も右中間に安打を放ち、相手のエラーも絡んで走者を還す活躍。その後の第4打席もセンターフライながら鋭い当たりを飛ばすと、8回裏の第5打席には四球を選び追加点を呼び込んだ。結局この日は4打数2安打1打点の活躍で、ポストシーズンの成績を打率.250、1本塁打、5打点、OPS.708としている。 　一方大谷との対決が注目されたメッツ先発の千賀は1回1/3、30球を投げて被安打2、与四球4、奪三振0、失点3と苦しい内容でノックアウト。大事な初戦を任された期待に応えることができなかった。