世界の宗教家、AI平和利用訴え 広島の会合で文書採択
人工知能(AI)を利用する際の倫理の問題について世界各地の宗教指導者らが議論する2日目の会合が10日、広島市で開かれ「AIが人類のためにのみ使用され、生命を破壊し傷つけるために使用されることがないよう、世界が誓約することを要請する」とする文書を採択した。 文書は1945年に、当時の最先端技術である原爆が広島に投下され、大きな悲劇をもたらしたとしつつ、現代の戦争ではAI技術が無人機などの自律型致死兵器システムに利用されていると指摘。 16歳で学徒動員先の工場で被爆した吉田章枝さん(95)は会合で「争いのない、核のない平和な世界になるよう願っています」と話した。