一見勝之三重県知事は2日の定例記者会見で、JR東海がリニア中央新幹線品川―名古屋間の2027年開業を断念したことについて「非常に残念。名古屋以西の完成は遅れないでほしい」と述べた。 　一見知事は「品川―名古屋の開業が遅れると、名古屋以西の開業も遅れると言われている」としつつ「人口減少の中でも日本全体が発展しなければならない。一日も早い開業を願う」と述べた。 　JR東海が27年の開業を断念した理由に挙げる静岡工区の未着工問題については「国益を損なっている」と指摘。国の技術力を活用するなどして課題の解決に当たることを提案した。 　品川―名古屋間の開業が遅れても、名古屋以西を37年に開業させる目標は堅持するよう要望。名古屋以西の開業が遅れれば「経済やにぎわい、働き方、企業立地で影響が出る」と述べた。