武藤嘉紀が劇的決勝弾! 大迫復帰の神戸が首位追走へ今季初の連勝! 湘南は7試合未勝利に…
明治安田J1リーグ第9節では20日、湘南ベルマーレvsヴィッセル神戸が行われた。 6試合勝利がない17位・湘南と、前節に首位のFC町田ゼルビアを叩き、3試合ぶり白星を手にした4位・神戸が激突した。湘南は出場停止の大岩一貴に代わって大野和成が先発に。髙橋直也、阿部浩之、石井久継が今シーズン初先発を飾った。対する神戸は、GK前川黛也のほか、前節ゴールを挙げた山内翔、武藤嘉紀がスターティングメンバーに名を連ねた。前節負傷により欠場した大迫勇也がベンチに復帰している。 【動画】復帰の大迫→武藤の劇的決勝弾! 11日、湘南(当時・ベルマーレ平塚)などで指揮した植木繁晴氏が病気のため死去。同氏への弔意を表し、試合前には黙とうが行われ、湘南の選手たちは喪章をつけてプレーした。 試合は互いに攻勢に出る中、時間の経過と共に昨季王者がペースを握り始める。22分、右サイド深い位置から酒井高徳がクロス。武藤嘉紀がヒールシュートを試みるが、ここは相手DFに阻まれる。それでもボックス右外で酒井が畑大雅からボールを奪い、左足で巻いたシュートを放つ。しかし、GK馬渡洋樹に左手一本で弾かれて先制点とはならない。 対する湘南も24分、阿部のボックス左へのロングパスに反応した石井がワンタッチで折り返す。ゴール前に飛び込んだルキアンが右足アウトサイドで合わせるも、ここは枠を捉えきれない。 その後は神戸が押し込み続けてゴールに迫るも、湘南も体を張った守備で対抗。ゴールレスで試合を折り返すと、今度は湘南が攻勢に転じる。48分、池田昌生のパスに抜け出したルキアンがボックス右深い位置からファーサイドにクロス。後半開始から投入された杉岡大暉が左足で合わせたシュートは枠を捉えるも、ギリギリのところで山川哲史に防がれた。 首位追走へ負けられない神戸は62分、佐々木大樹に代えて大迫を投入。するとその1分後、ボックス左に侵攻した井出遥也のクロスに大迫が左足で合わせてゴールネットを揺らす。ところが、井出のオフサイドをとられてゴールは無効に。 神戸はエースの投入で勢いづいたものの、ゴールを奪うには至らず。すると湘南は81分にカウンターから杉岡が強烈なシュートを放つものの、GK前川にパンチングで阻まれた。87分には髙橋のパスを受けた福田翔生がボックス手前から左足を振り抜くが、ボールは枠外に。 このままゴールレスドローかと思われた試合終了間際にドラマが。ボックス右で粘った大迫がクロスを試みる。ここは相手DFに阻まれたが、再び大迫がこぼれ球にいち早く反応。最後はゴール前にパスを送り、武藤が押し込んだ。 このゴールがそのまま決勝弾に。1-0で勝利した神戸が今季初の連勝を飾った。一方の湘南は7試合未勝利と苦しい時期が続いている。