侵攻から2年…戦時下のウクライナからボグダンさん来日「生きて戻って来られるとは思わなかった」支援者に現状伝える
■支援者たちとのオフ会 “心の支え”になったのは
ボグダンさんが大阪市内にあるカフェを訪れました。今回の来日の大きな目的の一つ、SNSを通じて支援してくれた人たちに会うためです。 【支援者】「こんにちは。奈良から来ました。最近電気ベストを送ったんです。あとはマルガネツクの孤児院に子供服を届けていただいたんですけど」 その様子は、ボグダンさんのYouTubeで配信されていました。さまざまなサイズの下着などが詰まった段ボール。 2023年11月、寄付された服や下着などが、避難した子どもたちが暮らす施設に届けられました。 【ボグダン・パルホメンコさん】「孤児院も洋服が足りないとおっしゃっていたので、皆さんの思いを届けられてうれしい。本当に人のためになっています」
今回の来日について、SNSで告知したのは3日前でしたが、会場に入りきらないほどの100人近い人たちが集まりました。 【支援者】「大阪の淀川区から来ました。息子がずっと2年間支援をしていて…。ちょっと痩せられたので、すごく心配しています。お肉をしっかり食べて、大阪のおいしいものを食べていただいて、元気で帰っていただけたらすごくうれしいです」 【支援者】「どんなことがあっても、最悪何があっても、日本に来たらいいんですから。貪欲に生き抜いて」 【ボグダン・パルホメンコさん】「どれだけのことを言っても伝えられない感謝を皆さまに対して持っています。僕らが2年間、心を折らずにがんばって来られたのは皆さまからのサポートがずっと続いているからです」 戦時下であるウクライナから出国することも、通常は難しい状況です。しかし、この2年間の活動が政府に認められたボグダンさんは、ウクライナの現状を伝えるために日本に来ることができました。 日本のコンビニで買ったおにぎりとパンを食べて「実家に戻った感覚」と、笑顔で話したボグダンさん。 安心して過ごせる“普通の日常”を、一刻も早く取り戻せる日が来ることを切実に願っています。 (関西テレビ「newsランナー」2024年2月22日放送)