皇居で文化勲章授与式 ちばてつやさん、中西準子さんら7人に
文化勲章の授与式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、漫画のちばてつやさん(85)やチェロ・文化振興の堤剛さん(82)ら7人に、天皇陛下から勲章が手渡された。受章者を代表して詩・俳句・短歌の高橋睦郎さん(86)が「少しでも今日の栄誉にふさわしく相成るべく、努力していかなければと決意しています」とあいさつし、陛下は「今後とも、それぞれの分野の発展のために力を尽くされますよう願っております」とねぎらわれた。 授与式後の記者会見で、漫画家で初めて受章したちばさんは「(漫画が)一つの文化に加えられて、手塚治虫さんが一番喜んでくれていると思います」と笑顔を見せた。また、堤さんは「(受章を)到達点ではなくて、改めて出発点にしたいと思っております」と喜んだ。 今回、唯一の女性受章者となった環境リスク管理学の中西準子さん(86)は後進の女性研究者に向けて「(生活と研究を)両立することを捨てないで頑張ってほしい」とエールを送った。【高島博之】