大塚寧々、夫婦で長野県の「白駒池」へ 現地に着いたのに「あと30分でゲート閉鎖」どうする?
女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。第74回は、夫婦で向かった長野県の「白駒池(しらこまいけ)」について。 【写真】大塚寧々さんが撮った「白駒池」の写真。大学時代、写真学科で学んだだけあって見事なショット
* * * あれは去年の秋ぐらいだった。友達が一緒に飲んでいる時に「この間、白駒池に行ったんだけどすごく良かったから是非行ってみて~」と言っていた。 場所を調べてみると長野県だった。写真を見せてもらったが、ジブリの世界のような苔の森と空を写すほど静かな水面。とても綺麗な場所だった。瞬間的に行きたい!と思った。しかし、遠いのでなかなか機会がなかった。すごく綺麗な場所だから行こうよ~と夫を誘っていたが、スケジュールがなかなか合わなくて日々が過ぎていった。 秋も終わりかけのある朝、コーヒーを飲んでいると夫が「白駒池行ってみる~?」と言った。実は私もその朝、白駒池に行きたいなと思っていた。同時に同じ事を考えているのが面白い! 気持ちの良い青空の朝だったからだろうか。すぐに「行こう!」となり、大急ぎで用意して向かった。 東京から車で3時間半。森の近くは車の窓を開けるだけで空気が綺麗で気持ち良い。山道をクネクネ走って行くと、ゲートがあった。何だろうと思ったら、看板にその日あと30分で冬季閉鎖と書いてあった。ガーン。春までこの道路に入れないらしい。夫としばらく悩む。ゲートから白駒池までは車で7分くらいだ。ちょっと見て、引き返して来れるのか? もし、ゲートが閉まってしまったら出られなくなってしまうのか? このまま帰るのも寂しい。しかし悩んでいる時間も勿体ない。 他の車も見当たらない。不安だけどちょっとだけ行ってみよう!という事になり、車で向かってみるが白駒池の駐車場も見つけられなかった。グーグルマップで見るとこの辺りのはずなのに…。ああ~、残念だが引き返す事にした。春になってからだね~と話しながら、無事にゲートが閉まる前に出られた。