ビットコインクジラが8000万円相当を帰国費用として寄付──ウィキリークス創設者、司法取引で釈放
ウィキリークスの共同創設者ジュリアン・アサンジ被告は今週初め、あるビットコインクジラから8.07ビットコイン(BTC)の寄付を受け取った。寄付金は、アサンジ氏が米司法省と司法取引を行った結果、イギリスで釈放され、母国オーストラリアに帰国するためのプライベートジェットの費用の一部に充てられた。 当初、アサンジ被告の妻ステラ氏は、移動にかかる52万ポンドを集めるために「緊急アピール」を行い、法定通貨による寄付を受け付けるクラウドファンディングページを開設した。このサイトでは暗号資産(仮想通貨)は使用できないため、すぐにビットコインを受け付ける別のページが開設された。 この時点で、寄付サイトのビットコインアドレスには34件の寄付があり、合計金額は50万ドルを超えた。だがその大半は1件の8.07ビットコインの寄付によるものだった。法定通貨の寄付サイトにも約50万ドルの寄付が集まった。 「ジュリアンの自由への旅には莫大な費用がかかります。ジュリアンはチャーター便VJ199の費用として52万米ドルをオーストラリア政府に支払わなければなりません」とステラ・アサンジ氏はXに投稿した。 「彼はサイパン経由でオーストラリアに向かう民間航空会社や路線の利用を許されなかった。金額を問わずどんな寄付でもとてもありがたい」 プライベートジェットは、アサンジ被告が25日に司法取引に合意し、自由と引き換えにスパイ容疑を認めた後、オーストラリア政府が手配した。 ビットコインとアサンジ氏には長い関わりがある。10年以上前、ウィキリークスは銀行システムから遮断された後、ビットコインで存続した。2014年のインタビューでアサンジ氏は、ウィキリークスとビットコインは「互いに支え合って生き残ってきた」と語っている。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Alisdare Hickson/Wikimedia|原文:Julian Assange Received $500K Bitcoin Donation From Anonymous Bitcoin Whale
CoinDesk Japan 編集部