大多亮・関西テレビ新社長会見「カンテレには伸びしろしかない」
フジテレビ時代に「東京ラブストーリー」など多くのヒットドラマをプロデュースし、大阪・関西テレビの新社長に就任した大多亮氏(65)が19日、大阪市北区の同局で会見した。 【写真】カンテレ橋本和花子アナが阪神祝勝会の舞台裏明かす「肌からアルコールを吸う」 冒頭、福井澄郎会長(76)が役員を紹介する際、何度か名前を間違えたことを受けて「なんで私や役員がクスクス笑っているかというと、この直前の社員集会でも(同じ間違いが)ありまして、またか、と。こういうふうに会長自らウケを取るのか、大阪スゴいなと感心した」とジョーク。しかし、記者らの薄い反応に「これでツカミはダメですか? この程度じゃ」と苦笑した。 続けて、「緊張もしてますし、重責だなと感じております。この1カ月、カンテレの番組やビジネスを見て、一番思ったことはカンテレは伸びしろしかない。これが最初のメッセージです」と真面目に語ると、「視聴率は支持率、人気率、ヒット率。ヒットが出ないところに人もカネも集まらない。カンテレには制作力がある。5月の月間視聴率が個人でゴールデンプライムが4%台で、全局4%台。フジテレビはトップと差があった。野球に例えると首位と1ゲーム、2ゲーム差。連戦連勝すれば1位もある。5月の数字を見れば首位奪還も夢ではない」と豪語した。 ただ、「65年間東京にいてこれが初転勤、初単身赴任。この年から1人でちゃんと暮らせるのか」とちょっぴり不安も。「余計な関西弁を使ってウケを狙うと嫌われるとか、『巨人阪神』と言っちゃいけない、『阪神巨人』と言いなさいとか、頭がパンパンになるくらい、いろんなアドバイスをいただいた。でも、カンテレの人と話してると積極性を感じる方が多い。必ずうまくいくと思ってます」と自らに言い聞かせた。 東京都出身で、1981年3月に早稲田大学教育学部を卒業し、同4月にフジテレビジョンに入社した大多社長は「君の瞳をタイホする!」「101回目のプロポーズ」など多くのヒットドラマをプロデュース。2008年に執行役員、12年に常務取締役に就任し、22年6月から専務取締役を務めていた。