ビットコインDeFi、1兆ドルのチャンス
ほんの序章
我々はすでに、他のトークン化された資産のベースレイヤーとしてのビットコインブロックチェーンに対する強い需要のサインを目にしている。オーディナルズ(Ordinals)と呼ばれるビットコイン上のNFT市場は、6カ月足らずで1億ドル未満から15億ドル以上に成長した。 しかし、最大のチャンスはこれからだ。ビットコインDeFiシステムの市場価値の大半は、ビットコイン上のファンジブル・トークンの価値に現れるだろう。 ファンジブル・トークンは、利回り商品を通じて資産としてのビットコインの生産性を高め、プロトコルとレイヤー2を通じてDeFiシステムを支えるだろう。イーサリアム、ソラナ、その他のチェーンと比較すると、ビットコイン上のファンジブル・トークンの価値はまだごくわずか。 その主な理由は、ビットコイン上でのプログラム可能な機能はまだ初期段階にあるからだ。 ビットコインを代表するNFTプロトコルであるオーディナルズは、2023年1月まで存在しなかった。ビットコインを代表するファンジブル・トークンプロトコルであるBRC20sとルーンズ(Runes)は、それぞれ2023年3月と4月にローンチされた。これらの最近のリリースがあったとしても、ビットコイン上に堅固なDeFiエコシステムが構築されるためには、さらなる機能が必要だ。 追加の機能は以下の2つの方法でビットコインに導入される。 前述の通り、ビットコインDeFiエコシステムはまだライフサイクルの初期段階にある。しかし、この分野における開発者とDeFiの活動の拡大を通じて、将来の成長が力強く示唆されている。 2023年には、ビットコインのオープンソース開発者の40%がビットコインL2とスケーリングソリューションに集中していた。そして、2024年第1四半期には、ビットコインエコシステムのTVLは、4億9200万ドルから29億ドル以上へと6倍以上成長した。 これらの初期サインと合わせて、他のエコシステムで起こったことも考慮すると、今後5年から10年以内にビットコインDeFiエコシステムで1兆ドル以上の価値が創出される可能性があると我々は考えている。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:A More Than $1T Bitcoin DeFi Opportunity
CoinDesk Japan 編集部