与田祐希“リコ”、やっさんとアオと初めて3人でのプラモづくりで“峠越え”を目指す「峠、越えられました」<量産型リコ>
乃木坂46・与田祐希が主演を務める木ドラ24「量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系ほか/Leminoにて配信)の第5話「峠を越えたい」が7月25日に放送された。隣町の花火大会に行きたいリコ(与田)は、父・浩一郎(矢柴俊博)と一緒に行けることになった。しかし、浩一郎にとある悲劇が起き、花火大会に行けなくなってしまう…。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】リコ(与田祐希)は初めてやっさんとアオと一緒にプラモデルを作ることに ■シリーズ3作目にして最終章のテーマは「家族」 2022年7月期に与田が地上波連続ドラマ初主演を務めた「量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-」。翌2023年7月期には“もう1つの世界”を描いた「量産型リコ-もう一人のプラモ女子の人生組み立て記-」が放送された。 そして今回、シリーズ3作目にして最終章となる「量産型リコ」が再々始動。テーマは“家族”で、祖父の死をきっかけに実家に帰ってきた主人公・小向璃子(リコ)とその家族のひと夏を描いたホビー・ヒューマンドラマとなっている。 ■おなじみのキャストと新たなキャストがリコの物語を彩る しっかり者の小向家の長女・侑美役を市川由衣、甘え上手な末っ子・香絵役を佐月絵美、優しい性格で心配性な父・浩一郎役を矢柴俊博、アイドルの沼にはまっている母・由里香役を浅香唯、家族全員のことが大好きな優しいおじいちゃん・仁役を森下能幸が演じている。 また、3シリーズを通して共通の存在であるプラモデル店「矢島模型店」の店主“やっさん”こと矢島一役を田中要次が、アルバイト・アオ役の石田悠佳(LINKL PLANET)が前作に引き続き出演。 ■隣町の花火大会が楽しみで、浴衣を選んだりして準備万全のリコ リコ(与田)は隣町で開催される花火大会のポスターを見つけた。ポスターを見ただけで頭の中で花火の音が鳴るくらいに行きたくなったリコは、チラシを持って帰り、母を誘ってみたが断られ、友達も全滅で、姉と妹にも断られてしまう。 隣町に行くには“峠”を越える必要があり、必然的に車を運転できる人が必要となる。ということで、父・浩一郎(矢柴)にお願いしたら快諾。リコは着ていく浴衣を選び、浩一郎は鏡を見て眉毛を整え、出かける準備は万全。 花火大会当日、浩一郎がガソリンスタンドで洗車して帰ってくると、淡いブルーの花柄の浴衣を着たリコがいて、浩一郎のテンションもマックス。 たこ焼き、くるくるポテト、キュウリの一本漬け、焼きそば…、何を食べようかウキウキな2人だったが、「うわぁ!」という浩一郎の叫び声が…。 ■父・浩一郎の失態にリコの笑顔が消えた「お父さん、嫌い」 浩一郎が思わず「うわぁ!」と言ってしまったのは、浮かれてテンションが上がってしまい、その勢いでビールを飲んでしまったからだった。 「え? じゃあ、もう…」とリコが驚くと、浩一郎は「運転…でき、ない」と申し訳なさそうな表情に。それを見て、リコの表情から笑顔が消えた。 何度も頭を下げる浩一郎だったが、リコは「お父さん、嫌い」と機嫌を損ねたまま。 諦めきれないリコは、車のキーを持ち出して運転席に座るが、「いや、運転はダメでしょ」と冷静になり、花火大会を断念した。 ■今回、リコが作るプラモデルは「頭文字(イニシャル)D」 そこでリコが向かったのは矢島模型店。リコの落胆した表情に、アオ(石田悠佳)が「どうしたんですか?」と聞くと、「峠を越えたい」という返事が。 事情を話し、「気を紛らわせたくて来ました」と伝えると、やっさん(田中要次)が「じゃあ、これで峠を越えたらどうだ?」と言って持って来たのは人気コミック「頭文字D」のプラモデル「藤原拓海 AE86トレノ プロジェクトD仕様」だった。 リコは「それ(プラモデル)じゃ峠は越えられないです」というが、やっさんは「心の峠を越えるんだ!」と返し、心を決めたリコはこれを「ご開帳!」した。 ■「頭文字D」愛を熱く語るやっさんとアオにリコが「一緒に作りません?」 やっさんとアオの「頭文字D」熱に押されながらもリコも興味を持ち始め、「一緒に作りません?」と一緒に作ることを提案。アオたちは「私たちはお店の人間なので…」と戸惑うが、「飲み屋でも『マスターも一杯』とかあるじゃないですか」と言われ、やっさんとアオも「ご開帳!」した。 やっさんとアオがプラモデルを作るところを初めて見たリコは、2人の真剣な様子に“プロ”を感じていた。 完成した3台を並べて眺めて「なんか走ってるように見えないなぁって」とつぶやいたリコは、お店にあった「頭文字D」の10巻を持ってきて、「こんなふうに出来ませんか?」と、背景を生かして走っているように見せたいとリクエスト。 塗装で光と影を表現し、マーカーでフォーカスを入れる。初級者には難しい作業に思われたが、やっさんに「峠を走り抜ける86の姿を想像してみろ」と言われ、風を感じた瞬間に、感じたままに線を入れていくリコ。 やっさんが描いた背景とコースも登場し、まさに走っている姿が想像できる3台が完成。「ギブ、バース!」と命が吹き込まれた。そのまま3人は所狭しとレースも展開。 「峠、越えられました」と、一つ乗り越えたリコにやっさんからのご褒美が。実は、やっさんは車の運転ができたのだが、あえてリコに試練を与えたのだろう。 峠越えはしなかったが、車でリコとアオを乗せ、隣町の花火大会の花火がギリギリ見える場所へ連れて行った。嬉しいご褒美にリコは「最高です!」と満面の笑顔。そして「ご開帳!」と満足げな声が響いた。 父・浩一郎が浮かれすぎてビールを飲んでしまうというハプニングによって、花火を見るという願望が絶たれたかと思ったが、やっさんのおかげで“心の峠”を越えられ、なんと花火まで見ることが出来た。きっと、父・浩一郎のこともリコは許してくれるはず。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部