「南くんが恋人!?」主役抜擢の「飯沼愛」って何者? 香川県のバスケ少女が秋元康に認められるまで
7月16日からスタートするテレビドラマ「南くんが恋人!?」(テレビ朝日系)で主演を務めるのは、俳優の飯沼愛(20)だ。ヒットドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)に出演して知名度を上げた飯沼だが、業界では今、ネクストブレーク俳優の筆頭として名前が挙がる。 【写真】透き通るような肌…「飯沼愛」の写真をもっと見る 「南くんが恋人!?」の原案である内田春菊氏の漫画『南くんの恋人』は、高校生の南浩之と身長15cmになってしまった堀切ちよみの同棲生活を描くホーム・ラブコメディー。これまで高橋由美子&武田真治(1994年)、深田恭子&嵐・二宮和也(2004年)などのダブル主演で4度にわたりドラマ化されており、5度目となる今回は、南くんが手のひらサイズになってしまう“男女逆転バージョン”という設定だ。 テレビ誌の編集者は同作についてこう語る。 「今作は“高橋&武田”版を手掛けた脚本家・岡田惠和氏が30年の時をへて再び執筆。ラブコメディー好きの若い視聴者だけでなく、かつて『南くんの恋人』にハマっていた年代からも注目されており、売り出し中の飯沼さんにとっては勝負の作品となりそう。今回は“国宝級イケメン”ともいわれる八木勇征さんとの共演ですが、放送前からSNSなどでは『夏ドラマにぴったりな2人』『愛ちゃんの制服姿がまぶしすぎる!』と期待が高まっています」
■オーディション当時から高い評価 同作が“GP(ゴールデン・プライム)帯ドラマ初主演”となる飯沼は、香川県出身。小学校~高校時代はバスケットボールに打ち込んでおり、副キャプテンを務めていたこともあるという。過去のインタビューでは、朝練で先生に怒られて、体育館を80往復したこともあることなどを明かしている。しかし、高校1年のときに大阪でスカウトされたことをきっかけに芸能活動を意識するようになり、演技経験ゼロながら、21年放送のオーディション番組「私が女優になる日_」(TBS系)に応募した。 当時の飯沼について、芸能評論家の三杉武氏は次のように述べる。 「飯沼さんはタモリさんや永作博美さんらが所属する大手芸能事務所・田辺エージェンシーと作詞家の秋元康さん、TBSによる『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』で初代グランプリに輝きました。ファイナリストによる演技バトルでは、未経験ながらも見ている者を惹きつけるこまやかで安定した演技で、同プロジェクトの総合プロデューサーを務める秋元さんや劇作家で演出家の根本宗子さんら審査員たちから高い評価を受けていました」 同番組で応募者約9000人の中から1位に輝いた飯沼は、同局深夜ドラマ「この初恋はフィクションです」の主演の座をつかみ取った。 その後も出演作が相次ぎ、主演を務めた「パパとムスメの7日間」(同)では父親と人格が入れ替わる娘役、「マイ・セカンド・アオハル」(同)では冷静沈着な優等生役、「天使の耳~交通警察の夜」(NHK BS4K)では視覚障がい者役……と幅広い役柄に挑戦。ハイスピードで経験を積んできた。