市和歌山・投手陣、なすすべなく 大阪桐蔭に17失点 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第9日の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝があり、市和歌山は大阪桐蔭に0―17で敗れた。2番手で登板したエース米田天翼(つばさ、3年)ら投手陣が崩れて大敗した。 【市和歌山vs大阪桐蔭 熱戦を写真で】 市和歌山の投手陣が、大阪桐蔭打線の破壊力にのみ込まれた。勝機を見いだそうとした継投策が崩れ、17失点の完敗に終わった。 先発の淵本は甲子園初登板。一回に制球が定まらず2点を許した後は無失点でしのいだが、五回につかまった。 先頭・谷口のソロ本塁打の後、2死までこぎ着けたが、二、三塁から星子に3ランを浴びて0―6。淵本で五回まで5失点以内でしのぎ、エース米田にスイッチするプランを描いていた半田監督は「3点でしのぎきれればよかったけど、あそこで粘りきれなかったのがすべて」。たまらず救援に送った米田も自身初という3本塁打を浴びるなど8失点。火の付いた大阪桐蔭打線を食い止めることはできなかった。 前日141球で完投した米田は、腰に張りがあったという。自身の投球について「(本来の出来の)1割にも満たないくらい」と振り返る一方、「トーナメントを戦う以上、仕方がないこと」。万全な状態でなくても抑えるのがエースだという責任感をかみしめて甲子園を後にした。【野村和史】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。