ドジャースをよみがえらせた運命のミーティング「ただチームをひとつにまとめたかった」 エース離脱がきっかけに
◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 メッツ―ドジャース(18日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド) 【動画】大谷翔平PS初の先頭弾!外野手は見送るだけ! ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、3勝1敗で突破に王手をかけたリーグ優勝決定シリーズ第5戦、敵地・メッツ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。勝てばワールドシリーズ(WS)進出が決まる大一番で、日本人選手では初のポストシーズン(PS)3試合連続本塁打の期待がかかる。 ドジャースはレギュラーシーズンで全30球団最多の98勝。だが、先発のストーン、グラスノー、カーショーが故障でPSに出場できないなど、シーズン終盤から故障者が続出して決して万全な状態とは言えなかった。だが、シーズン終盤のあるミーティングがきっかけでチームが一致団結したことを、この日の試合前の会見でT・ヘルナンデスが明かした。 「アトランタでのことだ。グラスノーが今季登板出来ないと発表された。その日のミーティングで、みんな頭をもう一度上げて、全てを勝ち取るまでやり続けようというミーティングだった。けが人が多くてみんながパニックになっていた。だけどミーティングが全てを変えた。まだ我々に可能性があり、たくさんの選手がいて、みんなドジャースの一員だと気づかされた」 運命を分けたミーティングが行われたのは、9月15日の敵地・ブレーブス戦前だという。前日の14日にはグラスノーが今季中の復帰が絶望的であることが発表され、13、14日のブレーブス戦は2―6、1―10と2試合連続で完敗だった。直前の9~11日の本拠地・カブス3連戦でも1勝2敗と負け越しており、チームは停滞しつつあった。そこでロバーツ監督を中心にミーティングが行われ、その後はブレーブスに2連勝するなど、11勝3敗でレギュラーシーズンを終え、PSでも勢いに乗っている。指揮官はこう振り返った。 「私はただチームをひとつにまとめたかった。私はミーティングが好きな方ではない。あの時はそれをしようと感じたんだ。ブレーブスに2試合連続で負けていて、タイラー(グラスノー)が今季終了と聞いて少し悲惨なというか、そんなチームではないはずだという気持ちになっていた。メッセージは、『私は君たちがお互いを信じる気持ちよりも多く、私が君たちを信じることはできない』ということだった。彼らは互いを信じあわねばならない。そうだろう? うちのチームには十分な才能があると感じていたから、私はそこに光を当てたかった。最も重要だったことは彼ら(選手たち)が自分たちでそれに応えたことだ」 頂点まであと5勝。ドジャースは第4戦で右足首捻挫を抱えるフリーマンが欠場するなど苦しい状況に変わりないが、チームが一丸となって戦っている。
報知新聞社