【写真特集】鬼怒川氾濫 一夜明け街に爪痕残る
茨城県の鬼怒川が氾濫して一夜明けた11日。堤防の決壊で一面が冠水した常総市では、被害状況が徐々に明らかになってきた。
濁流になぎ倒された信号や電柱、水没した道路や水田、水の中に孤立した自動車など、街の至る所に爪痕が残されている。浸水した家々では汚泥の掃除に追われた。
茨城県の発表によると、11日午前11時現在、行方不明者は22人。常総市内では181人から救助要請があったが、そのうち82人は救助された。
県内の浸水被害は、結城市や筑西市、堺町などを中心に床上浸水が163件、床下浸水は574件。常総市の被害状況はこの中に入っておらず、現在まだ調査中だ。広範囲にわたる冠水で農作物などへの多大な被害も予想される。