強そうだけど痛々しい? 「体の中に武器を隠している」少年漫画の強烈キャラたち
バトル漫画やアニメの中で「武器」はかなり重要。剣や銃などメジャーなものから、鞭にハンマーにトランプといったものまで、使われる武器はさまざまだ。 ■【画像】「太ももが眩しすぎる…」アクションシーンを軽やかにこなす戸田恵梨香さん■ また武器の出し方もキャラによって違い、最初から携帯している者や相手にバレないように隠している者もいる。 武器を隠し持つ理由としては、相手の予想を裏切るというものが挙げられ、初見ではかなり効果的といえるだろう。殺し合いをするうえで卑怯という言葉は存在しない……。まるでそのことを証明しているかのようだ。 そこで今回は、体の中に武器を隠し持つキャラを紹介していきたい。
■自らの骨を削って武器にした尸良
まずは沙村広明氏による『無限の住人』(講談社)の尸良(しら)から紹介していこう。尸良は、さまざまな達人が登場する同作の中でも類を見ないほどに外道な剣士である。共闘関係になった万次も尸良の悪辣さについていけなくなり、やがてその右手を切断してしまう。 そこから尸良は万次を敵視するようになるが、その後の行動がかなりぶっ飛んでいた。なんと彼は切り落とされた右腕の肉をそぎ落とし飛び出した骨を鋭利に研ぎ、武器にしてしまったのだ。しかも、研いでいるうちに激痛で何度も意識を失い白髪になったとも明かしており、その執念の深さが伝わる。 武器としては強いが使うたびに尸良自身にも激痛が走るという、読者からしてもあまりにも痛々しい彼の武器。その後尸良は側頭部の負傷が原因で痛みを感じない肉体を手に入れるが、それにしてもである。 そんな尸良は、万次の代わりに凶と戦うことになったが、武器化した右腕を上手く利用して戦っていた。左手には刀を握っていたので、二刀流に近い形かもしれない。凶も尸良の右腕に惑わされて上手く戦えなかった。 腕がそのまま武器になっていると、武器を持った状態での軌道を意識している者からしてみれば、その感覚を外されてしまうのかもしれない。実際、尸良の右腕には凶だけではなく万次も苦戦させられていた。 尸良は右腕の武器化により以前より強くなった気がするが、そのぶん痛々しさも増している……。