<頂点へ―’22センバツ九国大付>第3部 選手紹介/3 /福岡
◇打ち分けが持ち味 中上息吹外野手=2年 北九州市出身。小学生時代は地元ソフトボールチームの大蔵プレイヤーズで投手として全国優勝を経験した。大蔵中時代は福岡門司ボーイズで活躍し、大島諄士選手ともプレーした。「(甲子園出場の)夢をかなえるなら地元で」と入学。状況に応じて打ち分けられるバットコントロールが持ち味の左打者は「大きいのを狙うより、つなぐことが大事」と話す。「地元の恩師や仲間も(出場を)喜んでくれていて、両親や地元に恩返ししたい」 ◇守備範囲広く強肩 黒田義信外野手=2年 中堅手として守備範囲の広さと強肩を誇り、打撃でも昨秋に佐倉俠史朗選手に次ぐ4本塁打を放つなど中心的存在だ。昨夏は上級生に交じって4番を打ったが、現チームでは1番。「先頭の出塁率が上がったことが大きい」と楠城徹監督も信頼を寄せる。この冬は、追い込まれてからの余裕を持った打撃と、捕球から送球への流れなどを意識して磨いた。注目選手が多いチームの中で「1番を打つ自分がチームの顔となる」と闘争心を燃やす。 ◇強力打線の3番 大島諄士外野手=2年 強力打線の3番。昨秋の公式戦はいずれもチームトップの打率4割2分9厘、21安打をマークした。出塁率の高い1、2番から「4番の佐倉にいい形で回そうと意識するようになった」ことが好結果につながっている。小学2年で野球を始め、九国大付が8強入りした2015年夏の大会を見て甲子園に憧れた。「目標の実現はうれしいけど、その先を見据え、より自分に厳しく野球と向き合っている」。花尾中(北九州市八幡東区)出身。 〔福岡都市圏版〕