【密着】モナコ公国 日本代表戦の悔しさをバネに、世界で戦うバスケットボール選手の息子へ届ける両親の想い
自分のことは「不器用」だという大河さん。ただ「できないことでも、徹底的に周りよりやるようにしている。体格も恵まれてなくて海外でバスケをやるのはやっぱり大変なことだし、周りと同じだと使われなくなってしまうけど、何か優れるものがあったらどんどんチャンスが増えていくと思うので、そこは意識してやっています」と努力を惜しまない。 そんな大河さんのチームは現在、リーグ2位。プレーオフ進出のため、1つでも星を重ねたい状況だ。迎えた試合当日のコートには、チームメイトの誰よりも早く来て1人で練習に励む大河さんの姿があった。試合が始まると、ポイントガードとして積極的にゲームをコントロール。さらに自らスリーポイントシュートを決め、後半も勢いを落とすことなく攻め続けた。結果、21点の大差をつけ勝利。大河さんも10得点をあげる大活躍だった。
父の教えを胸に、トップチームで戦うという未来を見据える息子への届け物は―
大河さんが常に向上心を持ち続けられるのは、父・卓也さんのある教えがあったからだという。「“自分に対していつも厳しくできる”っていうのが大事だと。まだまだ甘いって言われますけど…」。師匠でもあるそんな父の想いは、同じ「13」という背番号と共に大河さんに受け継がれている。 人よりも不器用だからこそ、誰よりも練習する。自分に対して常に厳しくあろうとし、トップチームで戦うという未来を見据える息子へ、両親からの届け物は昨年、日本代表として戦った時のユニフォーム。大河さんにとっては悔しい思い出の品でもあるが、「絶対に悔しい気持ちを忘れちゃいけないっていうのは自分でも感じていて、それが今まで原動力となってきたところもある。この贈り物をいただいて、改めて自分が何のためにモナコに来たのか、どういう想いをまた持たなきゃいけないのかを思い出しました」。そしてエールを届けてくれた両親へ、「やっぱり一番自分の可能性を信じてくれているなと感じるので、その期待を超えられたらと思ってます」と力強く宣言するのだった。 (読売テレビ「グッと!地球便」2024年4月14日放送)
読売テレビ「グッと!地球便」